長篠合戦図屏風
六曲一隻
ながしのかっせんずびょうぶ
本屏風は現存最古の長篠合戦図屏風ですが、武田軍が描かれていないことから、もとは一双の屏風で、失われた右隻に武田軍の軍勢が展開していたと考えられます。重要文化財「関ケ原合戦図屏風」(大阪歴史博物館蔵)、「戦国合戦図屏風」(個人蔵)とともに、戦国合戦図のなかでも17世紀前期の初期合戦図の作例として注目されており、いずれも詳細な戦のエピソードを描かず、登場人物を史実の人物に特定できない製作態度で一致しています。
【江戸時代 17世紀 名古屋市博物館蔵(展示期間:8/20~9/8)】