特別展・企画展

企画展 裂の美

金襴や緞子、更紗といった海外から渡った華やかな裂地は、書画の表装や茶道具の包みに用いられてきました。特に茶人たちに鑑賞の対象としても重宝された、いわゆる「名物裂」は、手鑑などに貼られ大切に保存され伝わりました。このため、裂地は繊維という脆弱な性質ながら、現在でも古今に流通していた様々な裂地を見ることができます。
 尾張徳川家では、手鑑に貼り込まれた裂地のみならず反物や端切れの状態で、「名物裂」をはじめとする数多くの裂地を守り伝えてきました。一般にはわずかな断片でしか見られない稀少な裂地も、ときに織留を含めた、良好な状態で遺されています。また、掛物や巻物の表具をはじめ、茶道具の仕覆や御物袋、能装束などに用いられた裂地からは、往時の尾張徳川家の洗練された美意識を垣間見ることができます。
 本展では、尾張徳川家の裂地コレクションをひもとき、様々な裂地を紹介いたします。

概要

会期
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(ただし7/15は開館、7/16は休館)
観覧料

一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円
※20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
※毎週土曜日は小・中・高生入館無料

主催 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
協力 名古屋市交通局
展覧会図録 「裂の美 ハンドブック」200円(税込)
関連企画

■土曜講座
「尾張徳川家と裂」
徳川美術館学芸員 加藤祥平
2019年6月8日(土)午後1時30分~3時(午後1時開場)
受講料 600円(入館料別途要)

■ギャラリー・トーク
6月20日(木)・6月30日(日) 各午後1時~
※入館者参加自由(入館料別途要)

資料 企画展チラシ(PDF:1.1 MB)[更新日: 新しいウインドウで PDF を開きます
展示作品リスト(PDF:880.8 KB)[更新日: 新しいウインドウで PDF を開きます