福君さまの雛道具
菊折枝蒔絵雛道具(鏡台)
さちぎみさまのひなどうぐ
きくおりえだまきえひなどうぐ(きょうだい)
五摂家の筆頭・近衛家から尾張家11代斉温(なりはる)に嫁いだ福君さま(俊恭院・1820~40)の雛道具です。梨子地に菊の折枝を配し、所々に近衛家の家紋である抱牡丹紋と徳川家の葵紋を散りばめたデザインを施し、金具にはすべて銀が用いられています。福君さまの婚礼調度として伝来する、等身大の菊折枝蒔絵調度の諸道具と遜色のない精巧な出来映えを示しています。
【江戸時代 19世紀 俊恭院福君(尾張家11代斉温継室)所用】