豊臣秀吉 短冊 とよとみひでよし たんざく
前田玄以代筆
天正廿年正月廿四日従大津しゆらく行幸の砌へ奏覽之
花の色はうつりかはれる世の中も
ちとせをへてよくものうへ人 秀吉
豊臣秀吉(1537~1598)
織田信長に仕え、信長の歿後、その後継の地位を得た。関白・太政大臣に就任、朝廷から豊臣の姓を賜り、天下統一を果たした。朝鮮に出兵した文禄・慶長の役の最中に、嗣子の秀頼を徳川家康ら五大老に託して病歿した。本短冊は、秀吉自筆ではなく、豊臣政権下の五奉行の一人前田玄(げん)以(い)が代筆している。古筆手鑑「藁叢」天に所収。
【岡谷家寄贈 徳川美術館蔵】