源氏物語図屏風<small>(部分)</small>

源氏物語図屏風(部分) げんじものがたりずびょうぶ

本品は『源氏物語』の後半、「野分」から「夢浮橋」に至る27帖の各場面を、金雲で括って描いた屏風です。前半部を描いた一隻はすでに失われました。所用者は尾張家6代継友(つぐとも)の生母・泉光院和泉(せいこういんいずみ・生年未詳~1738)です。継友が藩主を継いだ正徳3年(1713)を境に、藩主生母の格式を整えるべく製作されたと考えられます。

【江戸時代 17世紀 建中寺蔵】