新板はんじ物虫
歌川芳虎画
しんぱんはんじものむし
歌川芳虎(よしとら・生歿年未詳)による虫を題材とした判じ絵です。判じ絵の「判じ」とは「推理する」「判断する」という意味で、ある意味をそれとなく文字や絵にしてあらわし、人に判じ(推測)させ当てさせる趣向の言葉遊びです。判じ絵は絵から推理して解く「絵で解くなぞなぞ」で、幕末には、国名や地名、虫・鳥・草花など同じジャンルの物をいくつか集めて一枚に描いた「もの尽くし判じ物(絵)」が浮世絵版画に多く描かれました。
【江戸時代 嘉永2~3年(1849~50) 徳川美術館蔵】