猫の当字 うなぎ<br />歌川国芳画

猫の当字 うなぎ
歌川国芳画
ねこのあてじ うなぎ

歌川国芳(うたがわくによし・1797~1861)による「猫の当字」シリーズの一枚です。与えられた輪郭内に別の絵を巧みに収める嵌(は)め絵(「寄せ絵」)の要領で文字が形作られ、猫たちの柔らかな体がひらがなの丸みのあるフォルムにぴったりと合っています。すやすやと眠る猫やおどけた格好でこちらに視線を送る猫、猫の姿態や表情には国芳の猫への愛情があふれています。

【江戸時代 天保13年(1842)頃 和泉市久保惣記念美術館蔵 展示期間:9/9~10/8】