雨中漁舟図<br />一休宗純賛・同筆 

雨中漁舟図
一休宗純賛・同筆 
うちゅうぎょしゅうず

汀(みぎわ)に浮かぶ漁舟に、秋雨を凌ぐため笠蓑をかぶり櫂を手にした漁師が乗っています。上方には激しい雨が降っています。賛に「富貴功名(ふきこうみょう)は我が業に非ず」とあるように、自然の中で暮らす漁父を、名利を求めず世俗から離れた隠逸(いんいつ)の理想ととらえています。

【室町時代 徳川美術館蔵】