蘆葉達磨図
宮本武蔵筆
ろようだるまず
普通7年(526)、達磨(生歿年未詳)は教化のためにインドから中国に移り、既に仏教に執心していた梁の武帝(ぶてい・464~549)から高僧として歓迎されました。問答を通して武帝が教化に値する時機でないことを見破った達磨は武帝のもとを去り、揚子江を北上して嵩山少林寺へ至ります。その時、一本の葦に身を託して河を渡ったという故事が本図の題材となっています。筆者は、剣豪としても有名な宮本武蔵(1584?~1645)です。
【江戸時代 徳川美術館蔵 重要美術品】