柿の蔕茶碗 銘 京極

柿の蔕茶碗 銘 京極 かきのへたちゃわん めい きょうごく

 「毘沙門堂(びしゃもんどう)」(東京・畠山記念館蔵)・「大津」(大阪・藤田美術館蔵)と共に柿の蔕の天下三碗の一つです。
 釉薬が柿渋色の中に青色を呈し、釉がかけ残された火間(ひま)と呼ばれる景色が見所です。高松家では、空襲の際にもこの茶碗だけは被災せぬように鞄に入れて持ち逃げたと伝えられています。平成11年(1999)に寄贈されました。

【京極家伝来 平瀬露香・佐野弥高亭旧蔵 高松家寄贈 朝鮮王朝時代】