石山切 貫之集下「おもひあまり」<br />藤原定信筆

石山切 貫之集下「おもひあまり」
藤原定信筆
いしやまぎれ つらゆきしゅうげ

 「石山切」は、京都・本願寺に伝来した「三十六人家集」の内の「伊勢集」ならびに「貫之集」下の断簡をいいます。昭和4年(1929)に分割されるに際し、本願寺がもとあった摂津の石山(現在の大阪城付近)に因んで名付けられました。「本願寺本三十六人家集」は、天永3年(1112)3月に白河法皇の60歳の祝いに際しての贈り物として製作された、日本で最も美しい書物でした。この内の「貫之集」下は、藤原行成の五世の孫定信の染筆です。平成11年(2003)に寄贈されました。

【高松家寄贈 平安時代 天永3(1112)年 重要美術品】