黒塗葵紋葉菊紋散蒔絵眉作箱

黒塗葵紋葉菊紋散蒔絵眉作箱 くろぬりあおいもんようぎくもんちらしまきえまゆつくりばこ

和宮の婚礼道具は京都から膨大な量が運ばれましたが、幕府側でも「待請(まちうけ)道具」と呼ばれる婚礼道具が誂えられました。本品は、和宮の紋である葉菊紋と葵紋の両紋を散らすことから幕府側で用意された婚礼道具の一つとみられます。
眉作箱は、眉や額際(ひたいぎわ)の化粧道具を入れる箱です。眉箒(まゆはき)・眉作(まゆつくり)など化粧用刷毛の他に、眉を描くための象牙製の箆(へら)や黛入(まゆずみいれ)や櫛などが収められています。平成27年(2015)菱刈家寄贈。初公開。

【和宮所用 江戸時代 徳川美術館蔵】