脇指 銘 吉光 亀王丸 号 蜘蛛切丸 わきざし めい よしみつ かめおうまる ごう くもきりまる
【桶狭間合戦勝祝いか?信長奉納の名刀】
桶狭間合戦が行われた永禄3年(1560)に、信長が熱田社に奉納したと伝えられる刀です。号の由来は、杉の木の下で持ち主が眠っていた時、毒蜘蛛に襲われたが、この刀が独りでに抜け出て毒蜘蛛を斬りつけたという伝承によります。平造(ひらづくり)で表面の中程やや切先(きつさき)寄りに、丸に巴紋の金象嵌を施した珍しい意匠となっています。
【織田信長所持 鎌倉時代 13世紀 名古屋・熱田神宮蔵】