国宝
十二天像 帝釈天 じゅうにてんぞう たいしゃくてん
この十二天像は宮中で国家安穏などを祈るために、正月8日から7日間執り行われた「後七日御修法」で用いられました。
帝釈天像・羅刹天像ともに、宝冠・胸飾や持物など金属をあらわす部分に金銀箔が置かれ、衣には金銀截金・切箔による多彩な文様が施されています。裁金文様と穏やかな彩色が織りなす濃艶な華麗さは、院政期の耽美的な趣向が遺憾なく伝えられています。
【平安時代 大治2年(1127) 京都国立博物館蔵 《展示期間:羅刹天4/15~5/7・帝釈天5/9~5/28》】