菊折枝蒔絵碁盤・双六版・将棋盤

菊折枝蒔絵碁盤・双六版・将棋盤 きくおりえだまきえごばん・すごろくばん・しょうぎばん

最近、新たに発見された三面です。尾張徳川家から大正10年に売り出された品で、江戸時代には福君婚礼調度とは別に保管されていました。一揃いで伝わりましたが、双六盤は金貝(かながい)に銀を多用し、花数の少ない折枝の表現が耳盥・輪台や文台などと共通し、古様を示しています。また、葵紋と十二弁の裏菊紋が大きく表された収納箱から、近衛家以外の家との婚礼調度として製作された可能性も考えられます。

【江戸時代 18-19世紀 個人蔵】