中村家寄贈のお雛さま

中村家寄贈のお雛さま なかむらけきぞうのおひなさま

これまで所用者が分からなかった雛人形・雛道具ですが、最新の研究によって、天保7年(1836)に近衛家から尾張家11代斉温(なりはる)に嫁いできた福君(さちぎみ)さまが持参した雛人形・雛道具一式と推定されました。人形の装束や冠の纓(えい)を収納する畳紙(たとう)には「陽明家(ようめいけ)」(近衛家)の墨書があり、雛の表着には斉温の兄にあたる12代将軍家慶ゆかりの裂が使用さています。

【江戸時代 18世紀】