企画展 美しきかな
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“かな”は、漢字を省略化・簡略化して生み出され、展開した我国独自の文字です。『源氏物語』の「梅枝」には、「万事が昔に比べて劣ってきて浅薄になっていく末世ではあるが、“かな”だけは素晴らしく発展した」と語られているように、11世紀初頭頃には、各文字を連続させて書く連綿体を用いながら、墨の線状の美しさを充分に発揮させ、流麗で表情豊かな書芸の世界を完成させました。
主な展示品
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継色紙
伝 小野道風筆 -
重要文化財
重之集
伝 藤原行成筆 -
関戸本古今和歌集切
伝 藤原行成筆 -
高野切 古今和歌集
伝 紀貫之筆 -
関戸本和漢朗詠集切
源兼行(伝 藤原行成)筆 -
升色紙 深養父集
伝 藤原行成筆 -
寸松庵色紙
伝 紀貫之筆 -
石山切 貫之集下
藤原定実筆 -
重要文化財
三宝絵
伝 源俊頼筆
この展覧会の見どころ
古筆三色紙《継色紙》《升色紙》《寸松庵色紙》を同時公開します。また、「関戸本古今和歌集切」「高野切古今和歌集切」など、“かな”の黄金期を迎えた11世紀から、「藍紙本万葉集切」「石山切」「大色紙」「今城切古今和歌集」をはじめとする個性的かつ重厚な書風があらわれる11世紀末期から12世紀の作品を中心に、14世紀前半までの“かな”に表現された、多様なスタイルと典雅な美意識、そしてその変遷をたどります。
概要
会期 | ~ |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日<但し、1月9日(月)は開館、翌10日(火)は休館> |
観覧料 |
一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円 |
主催 | 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・中日新聞社 |
協力 | 中部日本書道会・名古屋市交通局 |
展覧会図録 | 『美しきかな』1,000円(税込) 【完売しました】 |
記念講演会 |
■特別講演会「かな古筆を学ぶ」 |
関連企画 |
ギャラリー・トーク |
資料 |
企画展チラシ(PDF:2.2 MB)[更新日:
] 展示作品リスト(PDF:575.4 KB)[更新日: ] |