脇指 銘 本明備州長船兼光
天正□年八月吉日日向守上之
犬山城白帝文庫蔵
わきざし めい ほんめいびしゅうおさふねかねみつ
家康の家臣・成瀬正成(なるせまさなり・後の犬山成瀬家初代・1567~1625)が、長久手合戦での初陣の際、敵の首をとる功名を挙げた際、その功を賞して家康から拝領した脇指です。もとは明智光秀所持の脇指だったとされ、「明智兼光(あけちかねみつ)」と称されたと伝わっています。成瀬家の記録には、この脇指を成瀬に授ける際、家康は成瀬以外にこの刀を持つ者はいないといって、成瀬の功績を讃えたと記されています。
【展示期間:8/10~9/11】
【明智光秀・徳川家康・成瀬正成所持 鎌倉時代~南北朝時代 14世紀】