桐紋付桐・矢襖文<br>辻ケ花染胴服<br>京都国立博物館蔵

重要文化財

桐紋付桐・矢襖文
辻ケ花染胴服
京都国立博物館蔵
きりもんつききり・やぶすまもんつじがはなぞめどうふく

 天正18年(1590)の小田原合戦の際、陣中見舞いを献じた南部信直(なんぶのぶなお)に対し、豊臣秀吉が下賜した胴服です。表には白の練貫(ねりぬき)、裏は香色の平絹(へいけん)を用いた綿入れで、袷仕立(あわせじた)になっています。肩部には壺垂(つぼた)れ文に紫を、裾には濃緑地を二重線に絞って染め分け、五箇所に桐紋を染め抜いています。裾部は矢襖文を白抜きにし、胴部は白地で大きな桐文を散した豪華な胴服です。
【展示期間:8/24~9/11】

【豊臣秀吉・南部信直着用 桃山時代 天正18年(1590)】