古今香箱

国宝

古今香箱 こきんこうばこ

各種の蒔絵技法を駆使した豪華な香箱で、初音調度と同じく千代姫の婚礼調度の一つです。『古今和歌集』の歌意にちなみ、蓋表からはじまり四側面に、梅・蒲公英・桜・椿・杜若・撫子・紫陽花・竜胆・萩・菊・女郎花・雪持笹など春から冬の四季折々の花木が咲き乱れ、つがいの鳥が遊ぶさまが意匠化されています。

【霊仙院千代姫(尾張家2代光友正室)所用 江戸時代 寛永16年(1639)】