重要美術品
喜多川歌麿画
青楼十二時 続
巳ノ刻
きたがわうたまろ せいろうじゅうにとき つづき みのこく
吉原の遊女の一日を、時を追って描いた12枚のシリーズ。巳の刻は、今の午前10時頃。朝帰りの客を送った後の仮眠から覚めて、湯に入る。湯上りに鳴海絞りの浴衣を素肌に羽織って、汗をぬぐう。遊女は髪を崩さぬよう紐で鬢を結わえ、遊女にお茶を差し出す新造は、鬢差しをくるりと上げているなど、寛いだ朝の姿を見せている。
【寛政5~7年(1793~95)】