菱川師宣<br>上野花見の躰 十

菱川師宣
上野花見の躰 十
うえのはなみのてい じゅう

菱川師宣の功績は、文学に従属する版本の挿絵を絵画鑑賞の対象として独立させたことにあり、浮世絵の祖と称賛される。「上野花見の躰」は、広小路から黒門を通って寛永寺の境内に入り、思い思いに花見を楽しむ人々が描かれる13枚の揃物で、本図は10枚目とされる。

【延宝(1673~81)後期~天和(1681~84)頃】