重要美術品<br>鈴木春信<br>機織

重要美術品
鈴木春信
機織
すずきはるのぶ はたおり

手機(てばた)の織機で木綿を織っている娘の足下には、童が裾を上げて脛を見上げて舌を出している。糸の部分は一見すると白一色であるが、版木の凹凸を用いた空摺(からずり)の技法が用いられている。背景を紅一色で潰された抽象的な空間の中に、白い糸が柔らかく浮かび出るように表現されている。【展示期間:4月16日~5月8日】

【明和3年(1766)頃】