重要美術品
無落款(鳥居清信)
山中平九郎
二代目市川団十郎
むらっかん(とりいきよのぶ)やまなかへいくろう にだいめいちかわだんじゅうろう
山中平九郎の老婆黒塚の青い顔貌は邪悪を、二代目市川団十郎の権五郎景政は丹で全身を赤くして正義と勇気を伴う強さを象徴する。団十郎の筋肉にみられる肥痩のある描線は「瓢簞足(ひょうたんあし)に蚯蚓(みみず)描き」と呼ばれ、荒事を活写する鳥居派の表現法である。
【正徳4年(1714)】