米騒動絵巻 三巻のうち こめそうどうえまき
教科書でおなじみ
大正7年(1918)、米価の高騰により全国で米屋を狙った暴動が起きました。この作品は、名古屋での暴動の様子を描いた絵巻で、当時の名古屋の街や、人々の風俗を描いた実写作品であるとともに、米騒動を描いた唯一の作品です。徳川美術館で、国宝「源氏物語絵巻」や「長篠合戦図屏風」と並んで、小中学校の歴史の教科書や教材などで紹介される機会が多い人気作品ですが、展示の機会がほとんどありません。桜井清香(1895~1969)は名古屋出身の日本画家で、徳川美術館勤務のかたわらこの作品を完成させました。
【桜井清香筆 昭和25年(1950)】