時代不同歌合絵 伊勢・清輔 伝冷泉為之筆 じだいふどううたあわせえ いせ・きよすけ
水墨画とならんで、白と黒からなる絵画に白描画(はくびょうが)があります。鎌倉時代以降に盛行した「白描やまと絵」は、繊細な墨線の交錯する画面に濃墨であらわした頭髪・冠などをアクセントとし、モノクロームの静謐さと王朝文化を彷彿とさせる清雅な美しさに満ちています。
女流歌人の伊勢(生歿年未詳)と藤原清輔(1104~1177)という活躍年代の異なる二人の和歌と絵姿を、歌合の形式にしたがって左右に分けて対比させた歌仙絵です。
【室町時代 15世紀(展示期間:6/13~7/5)】