葵紋付左義長羽子板 あおいもんつきさぎちょうはごいた
表面には、殿様・神様・最上様(さいじょうさま)などとよばれる貴人の家族が遊ぶさまを、裏面には正月15日の左義長(さぎちょう)をあらわした豪華な羽子板。羽子板は、胡鬼板(こぎいた)とも呼ばれ、羽子板で突く羽根を胡鬼子(こきのこ)といい、蚊を食べる蜻蛉に似せて作られた。邪気をはね(羽根)のける正月の厄払いとして、古くから宮中の遊具として用いられ、室町時代には女子の生まれた家に贈り、厄払いとして正月に飾る風習も生まれた。
【江戸時代 19世紀】