徳川家康三方ヶ原戦役画 とくがわいえやすみかたがはらせんえきがぞう
戦上手であった徳川家康が、その歴戦中唯一の負け戦が、31歳時の元亀3年(1572)、三方ヶ原で起こった武田信玄との合戦です。家康は後年、この敗戦を肝に銘ずるため、命からがら浜松城に逃げ帰った時の姿を描かせ、慢心の自戒のため終生持ち続けたと伝えられます。憔悴しきった壮年の家康の表情が巧みに描かれており、別名「顰(しかみ)像」とも呼ばれ、他に例を見ない人間味あふれる家康画像です。
展示期間:前期 7/26~8/31、後期 9/2~9/28は模本を展示
【江戸時代 17世紀】