松竹梅山水蒔絵香棚

松竹梅山水蒔絵香棚 しょうちくばいさんすいまきえこうだな

香木を炷(た)き、その匂いや香銘の優劣を競う香合(こうあわせ)を楽しむための諸道具を一括して納める箱を香箱(こうばこ)という。香棚は香箱の機能を発展させて、小型の違棚状にした棚である。棚の形状や引出しの配置は、比較的自由で、各々に諸道具が収納されている。内容品の内訳は、香木を割るための香割盤・槌(つち)・鉈(なた)・鑿(のみ)・香包、香木を炷くための香盆・重香合・炷空入(たきがらいれ)・香箸(こうばし)などの火道具類、そして競技や採点のための香札・札筒・硯箱といった3つに大別できる。

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【江戸時代 19世紀】