松竹梅文蒔絵短冊箱

松竹梅文蒔絵短冊箱 しょうちくばいもんまきえたんざくばこ

詩歌を書くための短冊を入れる箱である。岩に根付いた老松と若竹・梅、空に二羽の鶴が舞い、松の枝に鶴の親子、岩の裾を流れる川にも鶴や亀が遊び、手前の岩には橘を配し、より吉祥性を高めた意匠となっている。桐紋と葵紋が散らされ、両紋にゆかりの家にあった婚礼調度の一つであったと考えられる。

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【江戸時代 18世紀】