能面 小飛出

能面 小飛出 のうめん ことびで

「飛出」は眼球が大きく突出しているため名付けられたともいわれ、大飛出と小飛出がある。いずれも鬼神や神霊役に用いられる面で、目に金環が嵌(は)められるのが特徴である。大飛出が神など威厳ある役に用いられるのに対し、小飛出は精悍さ、飄逸(ひょういつ)感が示され、地上を軽快にかける動物の神霊役の面として「殺生石(せっしょうせき)」・「小鍛冶(こかじ)」などに使用される。

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【江戸時代 17-18世紀】