堆朱梅下人物図印籠・
堆朱愛蓮図盆
ついしゅじゅかじんぶつずいんろう
ついしゅあいれんずぼん
今日印籠といえば、腰に吊り下げる小さな薬入れを意味するが、元々は本品のように印章や印肉・糊を入れる重箱式の容器をいう。本品は蓋表に鍬(くわ)をもつ人物と椅子に座り右手に鞭、左手に鹿をつかまえる人物を彫り、側面は花唐草文である。このような意匠は神仙などの故事にちなむと思われるが、具体的な内容は未詳である。
【中国・明時代 15-16世紀】