堆朱牡丹文香合
彫銘「張成造」
ついしゅぼたんもんこうごう
ほりめい ちょうせいぞう
三具足(みつぐそく)の香炉に用いる香を入れておく盒子(ごうす)である。漆を何層も塗り重ねてから文様を彫りあらわす彫漆(ちょうしつ)の技法のうち、最表層が赤色の品を堆朱と呼ぶ。蓋には牡丹の花が一輪咲く。彫銘にある「張成」とは、中国・元時代の彫漆の名工である。
【中国・明時代 16世紀】