観音・梅竹図 <small>三幅対の内(部分)<br />伝可翁筆</small>

観音・梅竹図 三幅対の内(部分)
伝可翁筆
かんのん・ばいちくず

中幅は、観音菩薩への信仰に基づく画像で、『華厳経(けごんきょう)』入法界品(にゅうほっかいぼん)に説かれる、善財童子(ぜんざいどうじ)が補陀落山(ふだらくさん)の白衣観音を訪ねる場面が描かれている。左右幅には、寒さの中でも緑の葉を保ち、花を咲かせることから、君子の象徴とされた梅と竹が、墨だけを用いて表されている。観音図は、梅竹図と画風や絵絹(えぎぬ)が異なるため、後世の組み合わせである。

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【室町時代 14-15世紀】