井戸茶碗 銘 磯清水

井戸茶碗 銘 磯清水 いどちゃわん めい いそしみず

井戸茶碗のなかでも大振りで、いわゆる「大井戸(おおいど)」と呼ばれる手に属する。総体に釉薬が比較的厚く掛かり、細かな貫入(かんにゅう)が一面に入っている。梅花皮(かいらぎ)とよばれる、井戸茶碗の特色である高台付近の釉薬の変化がみられる。
銘の「磯清水」は、天の橋立の松林中にあり海水に囲まれながらも真水が湧き出る名水の名に因んでおり、やや青みをおびた釉薬の色調の変化をうまく捉えている。

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【岡谷家寄贈 朝鮮王朝時代 16世紀】