唐物茶壺  銘 安国寺

唐物茶壺  銘 安国寺 からものちゃつぼ めい あんこくじ

茶壺は葉茶の貯蔵・運搬に用いられる容器であり、利休時代までは茶道具の最上位の道具として尊ばれ、賞玩の対象であった。飴釉(あめゆう)が柚肌(ゆずはだ)状に掛かり、胴より下部、裾廻りにかけて広く土見せを残している。耳は四個付けられており、底部に不明の文字と花押がある。銘は戦国時代の禅僧・安国寺恵瓊(えけい/生年未詳~1600)に因んだ可能性が高いが、安国寺と称した寺院も全国各地に散在するため断定はできない。

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【中国・元~明時代 14-15世紀】