唐物茶壺 銘 橋姫<br /><small>大名物</small>

唐物茶壺 銘 橋姫
大名物
からものちゃつぼ めい はしひめ

茶壺は葉茶の貯蔵・運搬に用いられる容器であり、利休時代より茶道具の最上位の道具として尊ばれ、賞翫の対象であった。
本品は茶褐色の釉を施した四耳壺(しじこ)で、銘は『源氏物語』の宇治十帖「橋姫」に因むと思われるが、詳細は未詳である。貞享3年(1686)10月、江戸城二之丸で行われた御能に尾張徳川家3代綱誠(つななり)(1652~99)が招かれた際、5代将軍綱吉から拝領したという由緒がある。

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【中国・元~明時代 14-15世紀】