御家切 古今和歌集<br /><small>「ちりをたに」<br />伝藤原俊成筆</small>

御家切 古今和歌集
「ちりをたに」
伝藤原俊成筆
おいえぎれ こきんわかしゅう

「御家切」は、平安時代末期の著名な歌人・藤原俊成(1141~1204)の書写した四種の『古今和歌集』のうちの一つ(ほか「顕広(あきひろ)切」「了佐(りょうさ)切」「昭和(しょうわ)切」が知られている)である。俊成40代頃の筆蹟と考えられていたが、ごく近年、炭素14年代測定法によって、俊成晩年から歿後ごろの、別人の筆蹟である可能性が出された。
「御家切」の名称は、「歌道の御家」である冷泉家の旧蔵に由来するとされている。

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【鎌倉時代 12-13世紀】