和歌懐紙 「詠伴松栄久和歌」
後西天皇筆
わかかいし まつにともなふさかえひさしをよめるやまとうた
後西天皇(1637~85)は、江戸時代初期の宮廷文化を牽引した後水尾天皇を父とし、学問を好み、和歌にも卓越した才能を示した。
本品は延宝4年(1676)正月の和歌の御会始(ごかいはじめ)で、伴松栄久、すなわち松とともに末長く繁栄することを主題に後西天皇が詠んだ一首である。三行三字にしたためる和歌懐紙の書式に則っており、天皇や上皇の場合の慣例で署名は無い。平成25年(2013)寄贈品。
【江戸時代 17世紀 久曽神昇氏寄贈】