羅紗地葵紋付火事頭巾

羅紗地葵紋付火事頭巾 らしゃじあおいもんつきかじずきん

江戸城および大名屋敷の火災現場へ大名が馳参(ちさん)する場合に着用した、華麗な火事装束である。火災現場という緊迫した状況においても大名の識別ができるよう色鮮やかに作られていた。
火事装束には、羊毛を密に織った厚手の生地で、しっかり織り込まれているため燃えにくく、華やかな色合いが出せる羅紗など舶来の毛織物が用いられた。
徳川慶勝(尾張家14代)着用。

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【江戸時代 19世紀】