大名火消図巻 だいみょうびけしずかん
江戸城や大名の藩邸、およびその付近一帯の火災に際して、その消火活動に従事した大名火消の行列が描かれている。大名にとって、火事の現場は戦場と同様の緊張感をもって臨むため、出動の際には、戦場と同様に行列が作られた。華麗な火事装束を身にまとった大名を中心として、豪華な素材で飾られた装束や指物(さしもの)をともなった行列は、非常にきらびやかであったという。
本品は、昭和53年(1978)、当時徳川林政史研究所所長であった所三男氏より寄贈された。
【江戸時代 18-19世紀】