短刀 朱銘 左安吉

短刀 朱銘 左安吉 たんとう しゅめい さやすよし

尾張徳川家2代光友(みつとも)の嫡男で、のちに同家3代となる綱誠(つななり)が慶安5年(1652)8月に誕生した際、光友自らが茎(なかご)に「左安吉」と朱銘を施し、御守脇指として綱誠に与えた。
もとは本多忠勝の孫で、陸奥国白河(福島県白河市)を領した本多忠義(ただよし/1602~76)から光友に献上された短刀である。明治2年(1869)に「刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字」(重要文化財、徳川美術館蔵)と取り合わせて、尾張徳川家16代義宜(よしのり)が自ら帯刀した。

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【南北朝時代 14世紀】