葵紋蒔絵糸巻太刀拵

葵紋蒔絵糸巻太刀拵 あおいもんまきえいとまきたちごしらえ

「太刀 銘 国行」に附属する太刀拵である。もとは徳川宗睦(尾張家9代)の太刀拵だったが、徳川斉荘(尾張家12代)により天保10年(1839)に修繕され、後に徳川慶勝(尾張家14代)が用いた。柄は白鮫皮、鐔は木瓜形の四辺中央を尖らせ四隅の切れ込みに猪の目を透かした葵鐔、赤銅魚々子地に葵紋と唐草を施した金具を用い、柄糸は勝色(濃い藍色)とする。鞘は梨子地で、金蒔絵と金貝であしらった葵紋を両面で18個配する豪華な造りである。

名品コレクション展示室にもどる

【江戸時代 18世紀】