重要文化財
短刀 銘 正宗
名物 不動正宗
たんとう めい まさむね
めいぶつ ふどうまさむね
現在伝世する正宗の作品のうち、在銘品は極めて少ない。その中で、正宗の研究に欠くことのできない代表的な銘が、この不動正宗の銘である。地刃ともに正宗の所伝を具えた名品で、不動の彫物は本阿弥光二(光悦の父)の好みにより、野間玄琢の祖父が彫ったと伝えられる。 『享保名物帳』には、豊臣秀次から徳川家康・前田利家・前田利常・徳川家康・尾張家初代義直へ伝来したとあるが、尾張家の記録によれば、寛永2年(1625)3月8日、大御所であった2代将軍秀忠の御成の際、尾張家初代義直が拝領したとされる。
【鎌倉時代 14世紀】
刃長24.8 反り無し 茎長10.6