狂言装束<br />萌黄地牡丹唐草文金襴唐人相撲装束

狂言装束
萌黄地牡丹唐草文金襴唐人相撲装束
もえぎじぼたんからくさもんきんらんとうじんずもうしょうぞく

唐土に渡った日本の相撲取りが、皇帝はじめ唐人たちと相撲を取る、というあらすじの狂言「唐人相撲」で、唐人たちが着用する装束である。「唐人相撲」は、唐人たちがさまざまに着飾る装束や大量に用いられる中国風の道具が見どころの一つとなっているが、全国的に江戸時代以前の唐人相撲の装束がまとまって遺っている例はごく稀である。当館には装束と道具合わせて、44件が伝存している。
本品はその一領で、胸元に用いられた萌黄地牡丹唐草文金襴(江戸時代17世紀)を主に、様々な裂地が用いられている。袖には萌黄地菱繋桐文錦(江戸時代17世紀)が、襟と袖付・袖口の襞(フリル)には、様々な色の海黄が用いられている。

【江戸時代 17世紀】

上衣丈103.0 総裄141.2 袴丈84.8

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