狂言装束<br />茶ビロード地龍の丸文唐人相撲装束

狂言装束
茶ビロード地龍の丸文唐人相撲装束
ちゃびろーどじりゅうのまるもんとうじんずもうしょうぞ

唐土に渡った日本の相撲取りが、皇帝はじめ唐人たちと相撲を取る、というあらすじの狂言「唐人相撲」で、皇帝役の着用する装束である。
本品は、上下ともに茶地の天鵞絨(ビロード/中国・明時代16~17世紀)がふんだんに用いられている。さらに、胸元には清朝中国で作られた官服用の錦、襟には萌黄地牡丹唐草文金襴と白地二重蔓牡丹文金襴(ともに江戸時代17世紀)、襟や袖口の襞(フリル)には多色の海黄が用いられている。尾張家ならではの贅沢な一領である。

【江戸時代 17世紀】

上衣丈93.3 総裄138.2 袴丈86.4

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