狂言装束
腰替梅花文肩衣
こしがわりばいかもんかたぎぬ
肩衣は、狂言独自の装束で、大胆な図柄が型染めや摺り、描絵(かきえ)などの手法で表され、日常卑近な図柄をあしらった洒脱な意匠を特色とする。本品は地色を白と浅葱(あさぎ)に染め分け、槍梅(やりうめ)を白抜きで、梅花を濃藍で表した明快な意匠である。白・浅葱・濃紺の三色が見事に調和し、白梅の香気が匂い立つような気品にあふれている。
【江戸時代 19世紀】
丈83.3 肩幅60.8