能装束
白地青海波に紅葉文縫箔
しろじせいがいはにもみじもんすりはく
同心の半円形を互い違いに重ねて波を表した文様を「青海波」と呼ぶ。ペルシャから中国・朝鮮などのアジア地域にも類似する文様があり、日本では古くは人物埴輪の装飾にも見られる。呼称は、舞楽曲「青海波」で、この文様の装束が用いられたことに由来すると言われている。本品は、銀の摺箔で青海波を表し、その上に型染めと摺箔・刺繍で紅葉を表している。
【江戸時代 18世紀】
丈144.0 総裄145.0