能面 痩女 のうめん　やせおんな

幽霊の女で、四番目物の「求塚(もとめづか)」「砧(きぬた)」など、女の死霊の登場する能に使用する。青味を含んだ黄褐色に塗られ、生気の失われた表情が表されている。単純に削られた面が不思議な含みと動きを持っている。現存する痩女の面の中でも屈指の名品である。
金剛謹之助の鑑定書があり、「永和年中和泉貝塚住人越智吉舟作」とされた。

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