能面 黒式尉
伝越智吉舟作
のうめん こくしきじょう でん えちよしふねさく
黒色尉ともいい、「翁」の三番叟(さんばそう)に使用されます。三番叟は狂言方から出て、直面(ひためん)で揉ノ段(もみのだん)を舞った後、この面(おもて)をかけて鈴ノ段を舞います。伝称では、越前の越智山の僧で、十作(鎌倉~室町時代の作家)の一人である越智吉舟の作とされています。尾張徳川家伝来の面のうちでも屈指の名品です。
【室町時代 15世紀】
縦16.4 横13.9